こんにちは
万や小町です
今日は【タイシルク】についてお話したいと思います
私は先月~今月までタイのチェンマイというところに勉強で出かけておりました。
そこで出会ったのが【タイシルク】です。
タイのチェンマイだけでは無いのですが【ナイトバザール】という物がありまして。
その名前の通り夜にだけ行われる露店がいっぱい出るんです。
どんなものが売っているかを一言で言うならば。
【手作りフリーマーケット(上)】というところでしょうか。。
パソコンを使えば今ではプリントTシャツも可能ですよね?
それが日本円で600円(高い;)前後で売っています。
空き缶を手業でおもちゃやオブジェにしたり。
縄から置物を作ったり。
プラスチックの髪留めにデザイン塗りをして売ったり。
意外に高め&数が無いのが皮製品・金物類でした。
でも大体のバザールで見られるもの=大量生産品だと思われます。
その中で【タイシルク】もあるんですね。
でもバザールで売っているものには気をつけるように言われていました。
早速『タイシルク!タイシルク!』と言われて見てみると象の布で出来た飾り物がありました。
触ってみると未熟な私ではありますが、触った感触が持ち悪いのです。。
『これはタイシルク100%なのか?』と聞くと
『タイシルクタイシルク!』としか繰り返しません。
もう一度しつこく聞くと。
『100%なんてあるわけないじゃない(イラッ)』といわれました
多少はこの1年で勉強できたかな?と思って悲しい反面嬉しくなりました
そして今度は英語で『silk100%』と書いてるネクタイに出会いました。
触ってみると。。
ツルツル違和感。。
やめて帰ってきました。
そして本物のタイシルクのショールを触ってみると。
なんとやわらかい事…
触った温もり。
蚕が良いのでしょうか?!やわらかいのです
少々高かったですが即買いました
…小さい頃聞いた話なのでうろ覚えですが。
戦争で蚕が沢山死んで。
餌となる桑の木も悪くなり。
絹糸の質が落ちたと聞きました。
現在では中国などからの絹糸も入ってきているので。
一概にはなんとも言えませんが。
タイシルクはアンティークのお着物のような触りのやわらかいシルクでした。
日本に帰って母に聞くと『撚り方によって触りも光沢も変わる』という事を学びました。
てっきり良質だから柔らかいと思っていた私;
…未熟なのでちょっと調べてきました
①S撚り(右)Z撚り(左)という撚る方向がある。(光沢等に影響)
②甘~極強撚の間で撚りの掛ける回数が違う(例:1m500回以下で撚る)
③二本を一本に撚ったり、②の撚り方を組み合わせて更に一本にするなど方法が色々ある。
【撚る】だけで記事を書いたほうが良さそうになるので簡単に三つだけ書きましたが
着物だけではなく、普段着ている服にも同じ技術が使われていると思うので。
改めて気軽に服を着るのでは無く、大事に着ようと思いました☆
最後に。
もし撚り方の問題とかではなく、タイの蚕さんの質が良いとして。
小さい頃聞かされた話が本当で日本の蚕の質が落ちてしまっているのならば。
良質な物をタイから仕入れて。
日本の技術で仕上げて。
お互いの国で流通することが出来たら…。
お互いの国が足りない部分を補えていけるとしたら…。
やっぱりお互いの国を尊重して平和に暮らすという事はとてもよい事だなと。ふと思いました
シルクの糸一つで色々勉強になります
とても楽しいですね